ワキ汗・ワキの多汗症の診察・治療について

ワキ汗の診察・治療について
  • どこで診療を受けられますか?予約や相談の仕方は?
    回答者 愛知医科大学病院皮膚科講師 大嶋雄一郎先生
    ワキの多汗症の治療を行っている診療科は、
    ・皮膚科
    ・麻酔科(ペインクリニックを含む)
    ・形成外科
    などです。
    しかし、多汗症の治療はすべての医療機関で行われているわけではありません。事前に医療機関にお問い合わせの上、受診されることをお勧めします。
  • どういった治療法があるか教えてください。
    回答者 東京都立大塚病院皮膚科医長 藤本智子先生
    ワキの多汗症の主な治療法には、塗り薬(外用薬)や注射薬などがあります。そのほかにも、手術や、併用療法として神経ブロック、レーザー療法、飲み薬(内服薬)、精神(心理)療法などがあります。ただし、重症度によって治療の効果が異なる場合があります。治療法については、医師に相談してみるとよいでしょう。
  • ワキ汗の治療には保険がききますか?
    回答者 東京都立大塚病院皮膚科医長 藤本智子先生
    ワキの多汗症の治療法で保険適用されるものには、注射薬、手術、飲み薬(内服薬)などがあります。ただし、保険が適用される治療法は、症状によって異なりますので、医師に相談してみるとよいでしょう。
  • 診察内容について教えてください。
    回答者 東京都立大塚病院皮膚科医長 藤本智子先生
    問診や視診などを行い、日常生活の支障度からワキの多汗症の診断と、その重症度が判定されます。また、発汗量を測定する種々の検査を行う場合もあります。治療方針が決定した後は、各治療法が適用可能か検査を行なう場合があります。診察や検査ではワキを見せる場合が多いため、ノースリーブやキャミソールなど袖のないものを着て行くとよいでしょう。
  • 女性の医師に診てもらうことはできますか?
    回答者 東京都立大塚病院皮膚科医長 藤本智子先生
    女性医師による診察・治療を希望される場合は、事前に医療機関にお問い合わせの上、受診されることをお勧めします。女性医師による診察・治療を行っている医療機関を、インターネットで調べることもできます。
  • ひどいワキ汗はワキガなのでしょうか?
    回答者 東京都立大塚病院皮膚科医長 藤本智子先生
    ワキガは医学的に「腋臭症(えきしゅうしょう)」と呼ばれるもので、ワキの多汗症とは基本的に異なります。ワキの下にはエクリン腺とアポクリン腺と呼ばれる二種類の汗腺があり、多汗症に関係するのはエクリン腺で、ワキガに関係するのはアポクリン腺ですので、別の病気であり、治療法も異なります。ただし、ワキの多汗症とワキガが合併することもしばしばみられます。
  • 治療の効果はどれくらい続きますか?
    回答者 東京都立大塚病院皮膚科医長 藤本智子先生
    治療法によって効果の持続期間は異なります。塗り薬(外用薬)は、持続期間は数日~数週間と短いので、反復して使用します。注射薬は、1回注射すると効果は約4~9か月*持続しますので、年に1~2回程度の治療で汗を抑えることができます。手術以外の治療法は保存療法であり、完治を目指す治療法ではありませんので、症状が再びあらわれたときには、あらためて治療が必要です。重症度によっても効果の持続期間は異なるため、医師に相談してみるとよいでしょう。

    *大嶋雄一郎ほか:西日本皮膚科, 75 (4): 357-364, 2013